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ワールドカップ開幕

◆11日からワールドカップが1カ月かけて開催されています。その間、64試合が行われますが、ブラジル時間(ブラジリア時間)では、予選リーグが朝の8時半から夕方5時半近くまで行われています。テレビの前に釘付けにされる日々が暫く続きそうです。さっそく、本日(12日)は、朝から、韓国対ギリシャアルゼンチン対ナイジェリアイングランド対米国を立て続けに見ていました。果たして、日本のような睡眠時間を削る過ごし方か、ブラジルのような陽の出ている時間を試合観戦に費やし方か、どちらがいいのか判断に迷います。

◆ワールドカップが開催される日々をブラジル在住中に体験できる幸運に恵まれたのですが、開幕を迎えるにつれて、街中で見かけるブラジル国旗の数が断然増えてきました。それぞれの自宅や会社のベランダに飾られているものが目に付きますし、他にも、多くの店舗ではブラジル国旗をイメージさせる緑と黄色のデコレーションが増えています。この瞬間だけ、国民の関心は一つに集中することは、前回ブラジルに在住した際(1990年)にも感じたことではありますが、ブラジル全体がどこまで興奮が高まるのか、まずは15日の北朝鮮戦における街の雰囲気を感じてみたいと思います・・・(と思ったら、その日はアルゼンチンに出張中でした、残念)。

◆ワールドカップの市民生活への影響に関連して紹介しますと、数週間前、職場にブラジルの試合日における銀行の開店時間の変更に関する案内が回ってきました。それによりますと、15日の北朝鮮戦の開始時間は15:30開始なので、その日は14:00までの営業。そして、25日のポルトガル戦は11:00開始なので、その日の10:30から1:30まではお休みといった具合。ちなみに、これはブラジル銀行協会が公式に出したお知らせです。

◆最後に、ウルグアイですが、11日にフランスと対戦しました。フランスの勝利を予想した人が多いと思いますが、結局0-0のドローで終わりました。個人的には、この試合、非常にウルグアイらしい試合展開だったように思います。一言でいいますと、「負けないサッカー」に徹するということです。ワールドカップの南米予選を見ても、毎回予選通過ギリギリの辺りをさまよっているのがウルグアイ。この予選、如何に負けを少なくするのかがポイントで、ウルグアイはそのシステムに適したDNAが擦りこまれていると思っています。

◆こういっては何ですが、別に優勝候補でもないウルグアイが目指すのは予選リーグの通過。それも2位狙いでしょう。Aグループで競い合う相手は、フランス、メキシコ、南アフリカ。ウルグアイとしては、1勝2分け(勝ち点5)が理想だと思っているのではないでしょうか。その達成のためには、是が非でもフランスに負けるわけには行かなかったわけで、得点を入るなんて偶然があれば別ですが、そうでなければ、とにかく点を与えずに守りで耐え続ける戦術を採ったのではと思います。その意味で、まず、11日の試合は上出来でした。