ブッシュ大統領、中南米歴訪

◆今朝(7日)のウルグアイの主要紙はいずれも「ブッシュ大統領、3月にウルグアイを訪問」と報じていました。どうも当国外務省筋がラジオ局(エスペクタドール)にリークして、ラジオ局の特ダネを新聞各社が後追い記事として書いたのが実際のようです。ウルグアイには政治ネタに強いラジオ局が幾つかあり、エスペクタドールはその一つ。立派なホームページも持っています。

◆今晩になって、ウルグアイ大統領府はホームページで公式にブッシュ大統領が3月上旬にウルグアイを訪問予定と発表しました。正式にはホワイトハウスから発表があるだろうとの但し書きもあるので、恐らく米国の公式チャンネルよりも早くブッシュ大統領の行動を把握することができたようです(苦笑)。

◆ブッシュ大統領の訪問予定先ですが、ブラジル、ウルグアイ、コロンビア、グアテマラ、メキシコとのこと。ウルグアイには3月9日~11日の間のいずれかに訪問すると見られています。訪問先からも分かるように、米国政府は「訪れやすい」場所を選んでいます。コロンビア、メキシコは中南米の中でも数少ない「右寄り」の政権ですし、ブラジル、ウルグアイは「左派」の看板を掲げていますが、実は米国にとって話しやすい大統領がいる国です。戦略的といえば、戦略的な外遊なのかもしれませんが、時期としてはあまりに後手に回りすぎた感が否めず、この歴訪で米国にとって目に見える成果が生まれるとは思えません。

◆ブッシュ大統領のウルグアイ訪問がバスケス政権にとって、吉と出るか、凶と出るのか。確かに、米国の大統領がウルグアイという小国にやってくることは、米国政府が同国の存在をそれなりに認めることであって、バスケス大統領にとっては気分の悪い話ではありません。ただし、この期に及んで何を話をするのかが不明です。一般的に「通商及び投資拡大に向けた話し合い」と言われていますが、やはりタイミングを逸しています。既にバスケス大統領は、昨年9月以降、対米FTAを政治的な禁じ手と見做しています。また、与党内の反米勢力は、更なる米国への歩み寄りは一切罷りならないとした態度を崩していません。当面、両国間では、通商拡大に資する協定の締結等は諦めるしかなく、米国資本のウルグアイ向け投資の活性化に専念するしかないようです。

◆3月に向けたバスケス大統領の課題は、如何に混乱を起こさずにブッシュ大統領の滞在期間を凌ぐかでしょう。与党内の共産党や社会党を中心とした反米勢力が活気付くことは容易に想像できます。アルゼンチンほど過激ではないでしょうけど、そこそこの騒ぎを起こそうとしているのではと思われます。
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