ウルグアイの貿易状況

◆はじめに、昨日の題名の「大統領『戦』」とはなんともお恥ずかしい話。年頭からこれでは、先行きが思いやられます(苦笑)。

◆日本では、4日が仕事始めということで、自分も今日から会社に顔を出しています。年末年始とウルグアイを離れていましたが、新聞の流し読みをする限り、特段のニュースはなし。先月の段階で、アストリ経済財務相が07年のGDPが4.6%になるだろうとか、06年10月の失業率が全国レベルで9.7%になったとか報じられれば、本日付の当地主要紙でも06年のインフレ率が6.38%になったという好ましい話が続いています。それらのマクロの好調さを受けて、先月、米国の格付機関のムーディーズはウルグアイの格付けを改善させたとの報道もされていました。

◆そんなことで、06年のウルグアイの貿易はどうなったかなと、速報値を眺めてみますと次のとおり出ていました。

【輸出 34.22億ドル】
1位 ブラジル 5.82億ドル (17.0%)
2位 米国 5.22億ドル (15.3%)
3位 アルゼンチン 3.01億ドル (8.8%)
4位 ロシア 2.27億ドル (6.6%)
5位 中国 1.68億ドル (4.9%)

【輸入 46.40億ドル】
1位 ブラジル 10.72億ドル (23.1%)
2位 アルゼンチン 9.77億ドル (21.1%)
3位 ベネズエラ 7.27億ドル (15.7%)
4位 中国 3.51億ドル (7.6%)
5位 米国 3.31億ドル (7.1%)

◆まず、大きな材料から見ていきます。在ウルグアイ日本大使館のHPに載っていた05年の数値を参考にさせてもらいますと、輸出についてはそれほどの伸びはありません(34.05億ドル→34.22億ドル)。その一方で、輸入については、2割近くの伸びを示しています(38.79億ドル→46.40億ドル)。中身を検証していませんが、原油の輸入が大幅に増えたためと想像されます。その結果として、現政権が誕生するまでは輸入対象国として低い順位であったベネズエラが06年には第3位までやってきました。

◆輸出の総額については大きな変化がありませんが、順位については、幾らか変化が見られました。例えば、05年には輸出対象国として第1位になった米国は1年でその順位を下げ、ブラジルが再び最大の貿易パートナーとなりました。また、前政権では脱メルコースールを貿易政策の指針にしていましたが、その傾向にいったん歯止めがかかったのが06年であったといえるでしょう。米国とのFTAと産業界は声高に言っていましたが、実際は米国よりも近隣諸国との貿易が増える結果になっています。

◆米国との貿易は05年実績の22.4%から一気に15.3%まで下げる結果になりました。この米国向け輸出額の大幅な減少の一つの理由は、当国最大の輸出産品である牛肉の輸出対象国が大幅に変わったためです。06年前半、アルゼンチンが自国産牛肉の輸出を制限したことを機に、これまで同国産の牛肉を輸入していた諸国は新たな調達先を探すことになりました。それがチリであり、ロシアでした。米国よりも良い値を出してきた両国向けの牛肉は増え、その分米国に向かわなかったというのが実際のようです。先の統計を見ましても、ロシアが珍しくトップ5圏内に躍り出ていますし、チリも第7位を占めています。

◆翻って、日本とウルグアイの貿易ですが、対日輸出額は0.44億ドル(シェア1.3%)、輸入額が0.50億ドル(シェア1.1%)と出ています。2005年5月30日付の本ブログでも過去の数字などに触れていますが、輸出は37%増の堅調な伸びをしめしています。なかでも木材チップが主要産品となっており、対日輸出全体の82.7%を占めています。もはや、一部の日系企業にとっては、「ウルグアイ=木材チップ」となっているようにも思えます。
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