カテゴリ:ベネズエラのお話( 1 )

◆先週末のエクアドルの大統領選挙に続いて、今日はベネズエラの大統領選挙。後者については、前評判からチャベス大統領の再選が予想されており、既に南米の周辺諸国もそれを織り込んだ動きをしていたこともあって、選挙の関心事はどの程度の差をつけて勝利するのかという点ではなかったかと思っています。

◆選挙管理委員会が発表したところ、開票78.31%で次のとおり。
チャベス大統領 61.35%
ロサレス候補 38.39%

◆事前に報道されていた世論調査でも20~30%の差をつけており、順当な展開ではないかと思っています。開票結果の差が10%程度ほどであれば、「チャベス大統領予想外の苦戦」と今後の国内政治の展開などが懸念されたのかもしれません。ただ、結果として、チャベス大統領とすれば、とにかく今後6年間が保証されればいいので、差についてはそれほど気にしていないのではないかと思っています。

◆南米諸国の大半の政権は、実のところ、これで一安心したのではないかと思われます。米国にとってベネズエラは、自らの裏庭(南米)における目の上のタンコブのような存在なのかもしれませんが、南米諸国にとっては羽振りの良いパトロンの位置づけになっているところがあります。原油価格が下がってきたために、一時ほどの勢いは無いのかもしれませんが、それでもチャベス政権は、ここ数年、南(南米)に目を向け始めて、採算を度外視したようなプロジェクトをいくつも考え付いています。当然、それらはチャベス政権が安泰であることが前提条件であり、南米諸国にとっては、チャベスの過激さや図々しさには警戒するところが多々あるのでしょうが、札束を前にされると、自らの感情を表には出してこないところがあったりします。

◆いずれにしても、順当な結果。チャベス大統領の拡大志向がどこまで許容されるのか。彼の場合は、国内の要因よりも海外で虎の尾を踏まないかといった危うさがありますので、6年間の任期を語る際には、その辺が検討材料になってしまいます。ただ、この政権、命綱となるのは石油価格なのでしょう。
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