カテゴリ:ブラジルのお話( 36 )

ブラジル政府がレアル高対策の一環として金融取引税(IOF)の課税強化を発表しました。関連記事はこのリンクから冒頭部分のみ読めます。

年初からレアル高が進行しており、昨年後半に1.80レアル/ドルを超えていたレートは、3月直前には1.70を切るかもしれないという状況までになっていました。この時点でレアル安に向けて政府が本気を出してきました。

今回の政策も専門家からすれば効果は限定的と言っていますが、ブラジル政府がよくやる次の一手に向けた布石だとみています。政治的なメッセージとして効果があれば、それで満足するでしょうし、ダメだったら更に厳しい効果を与えるようなものを考えるといったところではないかと思っています。
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ルセフ政権のカギはルーラ前大統領の健康問題だと書いた「ルセフ政権」ものの第二弾になります。記事はこのリンクから冒頭部分のみ読めます。

このルーラ前大統領の健康問題のリスクについては、地元紙では語られることがありません。むしろ、「病室から元気にやっているから安心しろ」というメッセージを織り交ぜたいかのような記事が目立ちます。

健康であればそれでいいのですが、もしルーラ前大統領の後ろ盾がなくなった時のルセフ政権は厳しい政権運営になることは間違いないでしょう。ルセフ大統領は政治家出身ではないこと、そして、ブラジルは連立政権で成り立っていることを多くの人々は忘れているような気がします。
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ルセフ政権が誕生して1年経過したので、2回に分けて「ルセフ政権」ものを書いてみました。記事はこのリンクから冒頭部分のみ読めます。

初回で言いたかったのは、何がルセフ政権のテーマかということです。ルーラ前政権が「外交」であれば、現政権は「経済」です。他の喩えで言えば、前政権が「南米(更には世界)の雄になる」ということであれば、現政権は「世界の経済大国になる」ということです。

したがって、閣内で力を持っているのは、前政権では外務省だったのでしょうが、現政権では財務省とみています。したがって、ブラジルの次の一手を考えるときは、マンテガ財務相が何を語っているかを拾うことから始まると思っています。
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停滞しているかと思われていたブラジル・メキシコ間の自動車協定見直し協議が動き出しそうです。関連記事はこのリンクから冒頭部分のみ読めます。

言ってしまえばブラジルのワガママから始まったこの話。ブラジルとしては、ある意味失うものはないけど、破棄することで産業界を説得できるかは分からない(たぶんダメでしょう)。メキシコは本当に破棄されたらたまらないということで、落とし所を探る外交的な話になっています。

ブラジル政府は、レアル高が今回のような対メキシコ自動車貿易での赤字を発生させたとの理解ですが、もっと根本的な問題ですよね。それに着手しないでは、弥縫策と言われても仕方ないかと思われます。
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ブラジルの貿易額が過去最高を記録しました。関連記事はこのリンクから冒頭部分のみ読めます。

ここでの特徴ですが、やはり輸出は一次産品(鉄鉱石や大豆)が中心だということ。その割合については、10年程度前の倍程度になっているようです。これがブラジルの強みなのでしょう。

一方割を食っているのが工業製品です。レアル高ということで、輸出が出来ていない。日本と似たような傾向ですが、付加価値製品がない分だけ、政府はその辺りの危機感を持っているようです。
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ブラジルの政策金利(Selic)が0.75%下がり、9.75%になることが発表されました。関連記事はこのリンクから冒頭部分のみ読めます。

Selicですが、2011年7月末から断続的に下げてきています。今回も事前の予想では0.50%の引き下げだろうと大半は見ていましたが、ふたを開けてみると、予想以上の引き下げ。GDP発表による景気のテコ入れ感を微妙に反映したものになったようです。

インフレ傾向が起きない限りは中銀は引き続き下げる方向で考えるでしょう。彼らの目的は、景気のテコ入れも然ることながら、今のうちに実質金利を下げられるところまで下げておきたいのでしょうから。市場もその辺りは織り込み済みのようです。
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ブラジルの11年GDP成長率が2.7%と発表されました。関連記事はこのリンクから全文読めます。

10年の7.5%と比較するとその落ち込みぶりが目に付きますが、そもそも潜在成長率が4%辺りのブラジルにとってみると、V字型回復によって達成された10年の成長率が異様に高かったという方が適当でしょう。

今回の発表を受けてマンテガ財務相は12年経済成長率を4.0~4.5%と望んでいますが、現時点では工業も消費も明るい材料はあまり見かけることができません。
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ブラジルの2011年の対内直接投資額は前年比で3割強を記録しました。関連記事はこのリンクから冒頭部分のみ読めます。

GDP成長率は2010年の7.5%から大きく下がることが見込まれている中で、外国からの投資は好調でした。ポイントは従来の資源系ではなくて、サービス系が注目されたこと。内需への期待なのでしょうか。

日本についても同様で、これまでの商社が絡んだ大型投資ではなくて、中心となったのはキリンによるスキンカリオールの買収。このお陰で日本の存在感を示すことができたようです。
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ブラジルの主要3空港で管理事業権の入札が行われました。関連記事はこのリンクから冒頭部分のみ読めます。

インフラが弱いと言われているブラジル。14年のサッカー・ワールドカップを控えて、スタジアムなども含めて各種インフラ整備が早急に求めている中で、比較的上手く進んでいるのがこの空港の民間資金の導入です。

今回の入札額も予想を大きく上回るもので、政府としては、更に他の国際空港を視野に入れ始めているようです。残念ながら、日本勢はこの分野に弱いので、他の東アジア勢も含めて、終始蚊帳の外でした。
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ブラジル政府がメキシコとの自動車協定の破棄を含めて見直しの検討を開始したと報じられています。関連記事はこのリンクから冒頭部分のみ読めます。

ブラジルとしては随分と唐突感のある発表をした印象があります。国内に拠点のある自動車メーカーの保護を昨年から徹底しているブラジル政府が次に手を出してきたのがメキシコとの関係。

これで影響を受けるのが最近メキシコに生産拡大や新工場の設立などを発表している日系メーカー(日産、ホンダ、マツダ)です。米国も狙えるし、ブラジルも狙えるという絶好の戦略拠点だったのですが、ブラジルの気まぐれによって振り回されることになりそうです。
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