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青空市場

◆好天に恵まれた日曜日、夫婦揃って市内中心部で開かれる青空市場に足を伸ばしてきました。車道を日曜日だけ市場に仕立てて、そこに果物や野菜、工芸品、骨董品とは呼べないほどのガラクタ、海賊版のDVDやCD、小動物、そして盗品(?)が陳列されています。ここに来れば、何かは見つかるといった感じです。

◆別に青空市場で何を買おうとしていたわけではありません。そんなことでブラブラと歩いていると、久しぶりに友人パブロと遭遇。彼は木彫士で、ウルグアイ独特のデザインなどを用いた工芸品を作っています(例えばこれ)。お店を持つわけではなく、市場を転々として生計を立てていますが、腕は一流です。かなり前に、自宅近くの市場から立ち退かなくてはいかないという話をしてから、暫く会っていませんでしたが、最近はこの青空市場と旧市街で観光客相手に商売ができている様子。これからに期待しているウルグアイ人の一人です。

◆うれしい再会をしながら、足は骨董品屋さんに。青空市場に並んでいるのはガラクタばかりですが、その脇にある建物のなかに入るとなかなかの物が散見されます。何せ、その昔ウルグアイには、金持ちがいたわけで、その遺産を今も切り売りして成り立っているような国です。「あるところには、ある」のです。ただ、僕はそんな一流品を見極める眼識を持ち合わせていませんし、無い袖も振れません。観賞用として立ち寄らせてもらっています。

◆そんな中で、最近のお気に入りは、ウルグアイ建国100年を記念して作られた砂糖入れ。これまで同じタイプの角皿やソーサーは見たことがありましたが、砂糖入れは初めて。最初、僕は「似非じゃなかいか?」と思いましたが、妻が即座に「そんな手の込んだ偽物をウルグアイでは作らない」と僕の見解を一蹴。確かにそうかなということで、購入しました。ちなみに、これは別の青空市場の掘り出し物で、20ドル。建物を構えるような店では100ドル近くで吹っかけられるので、お得な買い物になりました。まあ、偽物であっても、いい記念品になるなと思っています。